グッドスマイルカンパニーの1/8スケールフィギュア、"Dimension W"の「百合崎ミラ」を少し撮ってみました。
旭光学工業 Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5
Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5
COSINA COSINON-S 50mm F2
本体 121g・ベース 76g・総質量 197g、ベース径 17.4~17.9cm、ベースを含む全高 約15cmです。キャラのイメージがよく再現されたフィギュアですが、グッドスマイルカンパニーがいつまで経っても改善しようとしない悪習があからさまに現れていて、塗装時に大きな綿ぼこりを巻き込んだ個体に当たってしまいました。レビューであればそういうものもそのまま写して掲載するべきなんですが、キャラがあまりに可哀想なので修正しています。クリーンルームの導入まで求めるつもりはありませんが、グッドスマイルカンパニー様におかれましては、生産ラインの整理整頓や清掃のほか空調管理など、基本を手を抜かず実行して頂きたいものです。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅡ(ISO 200, 絞り優先AE)
OLYMPUS Capture
旭光学工業 Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5
COSINA COSINON-S 50mm F2
GITZO CREMAILLERE2 G212
Manfrotto 410
FUJIFILM VARI-ANGLE GA
Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5は、赤外線領域から紫外線領域まで撮影することを目的とした特殊用途向けのレンズで、1968年4月に発売されました。5群5枚構成のうち、水晶が2枚、蛍石が3枚です。また、コーティングは施されていません。写真撮影用レンズに蛍石を使用したのはこのレンズが世界初です。アサヒ ペンタックス Sシリーズ 博物館さんの記事が詳しいです。
ペンタックスは警察の鑑識でよく使われていたことから、このレンズもしばしば「鑑識用」などといわれますが、初代アサヒペンタックスを取り上げたアサヒカメラ1957年9月号のニューフェース診断室に、
このフィギュアの撮影に使うレンズは、作品的にはアニメの第1話にもちらっと見えていたSuper-Takumar 55mm F1.8を使うべきなんでしょうけれど、もうひとつ上の次元に行ってみましたw 使ってみて、開放F4.5からF8まで絞っていくと、ライブビューで焦点の移動がはっきり見えます。また、コントラストもそう高くはありません。開放時の画質はやや甘いような気がしましたが、これは至近距離での撮影だからだろうと思います。
COSINON-S 50mm F2は1980年11月に国内発売され、アサヒカメラ1981年8月号のニューフェース診断室で取り上げられていました。そこに掲載されていた構成図・収差図・MTF・解像力表はツイートしたのでそちらをご参照下さい。メーカー希望小売価格¥10,000のところ、83年春頃まであったコシナ直販店(長野県内ほか、新宿東口・中村屋の隣と奄美大島に各一店舗の計9店)では「産地直売価格」と称して¥7,000で販売されていたとのことです。“和製ズミクロン”XRリケノン50mm F2の影響で現れてきた高コストパフォーマンスなレンズのひとつです。
COSINON-S 50mm F2の収差補正はズミクロンR 50mm TypeⅡ(4群6枚)にやや似ていますが、タル型マイナス0.3%という歪曲収差はそれ(マイナス1.2%)よりも非常に小さく、Aiニッコール50mm F1.8Sに同じ(Aiニッコール50mm F1.8はマイナス1.3%)です。当時、1970年代後半から80年代初頭にかけての時代に、50mm標準レンズで球面収差をレンズ周辺までわずかな補正不足としたものは、国産ではF1.2~1.4クラスにいくつかあった程度です。解像力の数値はあまり振るいませんが、開放でのMTFはXRリケノン50mm F2や現行のキヤノンEF50mm F1.8 STMの公称値よりもかなり高くなっています。開口効率は対角線90%(35mmフルサイズ)の位置で42%だそうですが、開放時の周辺光量の低下はマイクロフォーサーズでも実感できます。開放からF5.6までの焦点移動は0.05mmとありますが、ライブビューで14倍に拡大してもピントの移動はほとんど感じられませんでした。
Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5 絞り開放
COSINON-S 50mm F2 絞り開放
旭光学工業 Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5
Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5
COSINA COSINON-S 50mm F2
本体 121g・ベース 76g・総質量 197g、ベース径 17.4~17.9cm、ベースを含む全高 約15cmです。キャラのイメージがよく再現されたフィギュアですが、グッドスマイルカンパニーがいつまで経っても改善しようとしない悪習があからさまに現れていて、塗装時に大きな綿ぼこりを巻き込んだ個体に当たってしまいました。レビューであればそういうものもそのまま写して掲載するべきなんですが、キャラがあまりに可哀想なので修正しています。クリーンルームの導入まで求めるつもりはありませんが、グッドスマイルカンパニー様におかれましては、生産ラインの整理整頓や清掃のほか空調管理など、基本を手を抜かず実行して頂きたいものです。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅡ(ISO 200, 絞り優先AE)
OLYMPUS Capture
旭光学工業 Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5
COSINA COSINON-S 50mm F2
GITZO CREMAILLERE2 G212
Manfrotto 410
FUJIFILM VARI-ANGLE GA
Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5は、赤外線領域から紫外線領域まで撮影することを目的とした特殊用途向けのレンズで、1968年4月に発売されました。5群5枚構成のうち、水晶が2枚、蛍石が3枚です。また、コーティングは施されていません。写真撮影用レンズに蛍石を使用したのはこのレンズが世界初です。アサヒ ペンタックス Sシリーズ 博物館さんの記事が詳しいです。
ペンタックスは警察の鑑識でよく使われていたことから、このレンズもしばしば「鑑識用」などといわれますが、初代アサヒペンタックスを取り上げたアサヒカメラ1957年9月号のニューフェース診断室に、
このカメラは学術撮影用として、官庁や会社の研究所などに納入されることが多いと聞くとあるように、ペンタックスは研究・開発などの現場でもよく使われていたようで、このレンズも警察の鑑識向けは需要のごく一部だったと思われます。実際、紫外線撮影や赤外線撮影を必要とする分野は非常に多岐にわたります。
このフィギュアの撮影に使うレンズは、作品的にはアニメの第1話にもちらっと見えていたSuper-Takumar 55mm F1.8を使うべきなんでしょうけれど、もうひとつ上の次元に行ってみましたw 使ってみて、開放F4.5からF8まで絞っていくと、ライブビューで焦点の移動がはっきり見えます。また、コントラストもそう高くはありません。開放時の画質はやや甘いような気がしましたが、これは至近距離での撮影だからだろうと思います。
COSINON-S 50mm F2は1980年11月に国内発売され、アサヒカメラ1981年8月号のニューフェース診断室で取り上げられていました。そこに掲載されていた構成図・収差図・MTF・解像力表はツイートしたのでそちらをご参照下さい。メーカー希望小売価格¥10,000のところ、83年春頃まであったコシナ直販店(長野県内ほか、新宿東口・中村屋の隣と奄美大島に各一店舗の計9店)では「産地直売価格」と称して¥7,000で販売されていたとのことです。“和製ズミクロン”XRリケノン50mm F2の影響で現れてきた高コストパフォーマンスなレンズのひとつです。
COSINON-S 50mm F2の収差補正はズミクロンR 50mm TypeⅡ(4群6枚)にやや似ていますが、タル型マイナス0.3%という歪曲収差はそれ(マイナス1.2%)よりも非常に小さく、Aiニッコール50mm F1.8Sに同じ(Aiニッコール50mm F1.8はマイナス1.3%)です。当時、1970年代後半から80年代初頭にかけての時代に、50mm標準レンズで球面収差をレンズ周辺までわずかな補正不足としたものは、国産ではF1.2~1.4クラスにいくつかあった程度です。解像力の数値はあまり振るいませんが、開放でのMTFはXRリケノン50mm F2や現行のキヤノンEF50mm F1.8 STMの公称値よりもかなり高くなっています。開口効率は対角線90%(35mmフルサイズ)の位置で42%だそうですが、開放時の周辺光量の低下はマイクロフォーサーズでも実感できます。開放からF5.6までの焦点移動は0.05mmとありますが、ライブビューで14倍に拡大してもピントの移動はほとんど感じられませんでした。
Ultra-Achromatic-Takumar 85mm F4.5 絞り開放
COSINON-S 50mm F2 絞り開放