久しぶりにCamerapediaの放射能レンズ一覧ページ「Radioactive lenses」を見ていたら、新情報が加筆されていました。加筆されたのはオールドレンズに関する新情報ではありません。驚くことに、発売後間もない現行製品がリストに加わったのです。
放射能レンズの一覧に加わったのは中国の光学メーカー、中一光学の35mmフルサイズ対応ソニーEマウント大口径50mmレンズ、澤村徹氏が2014年6月2日にデジカメ Watchで取り上げられたSpeedmaster 50mm F0.95と、その後継機種のMitakon Speedmaster 50mm f/0.95 PRO ver.(通称"Dark Knight")です。焦点工房・デジタルホビー・Amazonなどで取り扱いがあります。
光学ガラスにランタンを添加したとされるレンズの中にも放射能レンズが存在する…ランタンの精製純度が低いとトリウムが混入している場合があることは知られていますが、そんな話は遙か昔のことだと思っていました。中一光学がどこから光学ガラスを調達しているのかは判りませんが、RoHS指令など環境規制が強化されている現在、日米欧の光学ガラスメーカーは放射性物質が混入しないようにしているはずで、そうすると、放射性物質が混入した光学ガラスを継続的に生産できるのは、“上に政策あれば下に対策あり”、袖の下で規制をかいくぐることが容易な国、中国の企業ぐらいしか考えられないように思うのです。もしそうなら、中国ならやりかねない類のもっと悪いシナリオもあり得る…ランタンと称して安価な酸化トリウムを意図的に用いている可能性をも疑いたくなるのです。
ともかく、このレンズが本当に放射能レンズなら、早ければ数年後、遅くとも十数年後にはレンズが黄色く変色していることでしょう。
Mitakon (Zhongyi) 50mm f0.95 Ver I Speedmaster (4 Lanthanum optic elements)
Mitakon (Zhongyi) 50mm f0.95 Ver II Dark Knight(1 Lanthanum optic element)
放射能レンズの一覧に加わったのは中国の光学メーカー、中一光学の35mmフルサイズ対応ソニーEマウント大口径50mmレンズ、澤村徹氏が2014年6月2日にデジカメ Watchで取り上げられたSpeedmaster 50mm F0.95と、その後継機種のMitakon Speedmaster 50mm f/0.95 PRO ver.(通称"Dark Knight")です。焦点工房・デジタルホビー・Amazonなどで取り扱いがあります。
光学ガラスにランタンを添加したとされるレンズの中にも放射能レンズが存在する…ランタンの精製純度が低いとトリウムが混入している場合があることは知られていますが、そんな話は遙か昔のことだと思っていました。中一光学がどこから光学ガラスを調達しているのかは判りませんが、RoHS指令など環境規制が強化されている現在、日米欧の光学ガラスメーカーは放射性物質が混入しないようにしているはずで、そうすると、放射性物質が混入した光学ガラスを継続的に生産できるのは、“上に政策あれば下に対策あり”、袖の下で規制をかいくぐることが容易な国、中国の企業ぐらいしか考えられないように思うのです。もしそうなら、中国ならやりかねない類のもっと悪いシナリオもあり得る…ランタンと称して安価な酸化トリウムを意図的に用いている可能性をも疑いたくなるのです。
ともかく、このレンズが本当に放射能レンズなら、早ければ数年後、遅くとも十数年後にはレンズが黄色く変色していることでしょう。